障がいのある人もない人も、支える人と支えを受ける人に分かれることなく共に支え、認め合える多様性を尊重する社会の実現をめざします。Diversity & Inclusion
もくじ
いそごキャラバン
だれもがのびのびと、自分らしく安心して暮らせる共生社会をともに創っていくために、夢コミネットは「いそごキャラバン」という活動を通じて、人権教育・福祉教育のプログラムを構築し、啓発活動に取り組んでいます。
そのひとつとして、外見だけではわかりにくい「発達障がい」をテーマとした講座を実施し、地域のみなさんに、楽しくわかりやすく伝えています。
地域の多様な主体が参画し、世代や分野を超え、障がいのあるなしに関わらず「あたたかいまなざし」になることをめざしています。
いそごキャラバンの活動
いそごキャラバンでは、次のような活動を行っています。
・出前講座 発達障がい理解啓発講座/小学生向け人権教育プログラム
・虹色カフェ ~子どもの発達が気がかりな保護者のためのおしゃべり会~
・発達障がいサポーター養成講座
発達障がいという言葉を聞いたことがありますか?
文部科学省の調査で、公立小中学校の6.5%の児童・生徒が、発達障がいの可能性があることがわかりました。これは35人学級に2~3人という割合で、身近であるにも関わらず、あまりよく知られていないのが現状です。
発達障がいの特徴から、周囲とのコミュニケーションがうまくいかなかったり、学びにくさから学習困難になったりして、不登校やひきこもり・非行などの二次障害に結びつくケースも少なくありません。
しかし、正しい理解と適切な支援、周囲の“あたたかいまなざし”があれば、社会の中で自分らしさを大切にしながら自立することも可能です。
その人その人に合った支援があれば、だれもが自分らしく、地域で暮らすことができます。ひいては障がいのあるなしに関わらず、だれもがイキイキと自分らしく暮らせる地域へとつながるでしょう。
※当事業は、磯子区社会福祉協議会とNPO法人夢コミネットが協働で取り組んでいます。
いそごキャラバンのあゆみ
2012年 地域で取り組む発達障がい理解啓発事業立ち上げ。通称「いそごキャラバン」
キックオフイベントの開催
2013年 サポーター養成講座の開催(第1回、2回)
横浜市磯子区社会福祉協議会との協働となる
2014年 サポーター養成講座の開催(第3回、4回)
フォローアップ講座の開催
小学校PTAに「出前講座」の実施、出前10か所
地区社協の研修に出前(災害バージョン)
2015年 サポーター養成講座の開催(第5回、6回)
講座を地区の民生児童委員研修と位置づけ
福祉サービスの企業に「出前講座」の実施、出前10か所
活動紹介パンフレットの作成、サポーターバッジの完成
2016年 これまでの活動に加え、地域への啓発活動・発信に力を入れ
地域のイベント等に出向き「地域理解啓発 PR活動」を実施
出前講座
寸劇や疑似体験を交えた楽しいプログラムを出前しています。
発達障がい理解啓発講座
外見だけではわかりにくい「発達障がい」について、地域の皆さんに楽しくわかりやすく伝えるプログラムです。
発達障がいの子どもによくみられる行動特徴を寸劇や疑似体験を交えてお伝えします。
開催概要
対象:公共施設職員、自治会役員、PTA等
開催場所:当メンバーが貴開催場所に出向きます
目的:地域への発達障がい理解啓発
時間:90~120分程度
費用:お問合せください
問合せ:夢コミネット(担当:坂本)電話/FAX(ともに045-353-5051)、またはお問合せページよりお気軽にどうぞ。(日程、会場等はご希望に添えない場合もございます)
内容
(1)はじめに
(2)寸劇(スーパーマーケット編/ 電車編/生活編)
(3)疑似体験(見え方/ 聞こえ方)
(4)講義(特徴、対応のヒントなど)
(5)対応のヒント
(6)災害時の支援と対応
寸劇と解説対応のヒント
グループワーク
参加者が感想や気づきなどを話し合う機会
活動実績
・地域施設での研修会(ケアプラザ、地区センター、文化施設など)
・ボランティアグループのスキルアップ研修会(子育て支援、手話サークルなど)
・地区社会福祉協議会主催の講座
・自治会の研修
・各種地域イベントでの出演など
参加者の声
- 発達障がいに対して理解のない人は、親の躾が悪いと捉えている。こうした活動をこれからも活発に行ってほしい。
- 場面設定がわかりやすい構成でした。講義だけでなく、寸劇や疑似体験等バラエティに富んだ内容でとても解りやすかった。
- 発達障がいへの理解をひろめていくことが一番必要だと改めて思います。正しい知識を持って、地域であたたかく見守っていきたい。
- 日常生活で経験したことが、どんなことか意味が理解できました。
- 楽しい寸劇でわかりやすかった。
Q&A
Q:実施までの流れはどのようになりますか。
A:
- メールで希望日時、会場などをお知らせください。
- 担当者からご連絡いたします(ご希望に添えない場合もございます)。
- 実施に向けてのお打ち合わせを行います(会場の下見、機材等の確認)。
- 出前講座を実施します。
Q:どのくらい前に依頼すればよいですか。
A:希望される日程の3ヶ月前までにお知らせいただけると調整しやすいですが、ご希望に添えない場合もあります。まずはお問合せください。
小学生向け人権教育プログラム「感覚の違いを知ろう」
感覚過敏・鈍麻をテーマにした出前講座です。自分の感じ方、周りの人の感じ方のちがいを知り、お互いに認めあえる関係づくりを育みます。
障がいの有無に関わらず、自分と他の人との感じ方の違いを知ることで、一人ひとり自分の感覚を大切にしながら、互いのちがいを認めあえる関係づくりにつなげていく講座です。
感覚過敏・鈍麻は周囲からはわかりにくいため、 変わった人、困った人と思われがちです。自分でも、なにが不快なのかわからず、 まわりに伝えられないことが多いと言われています。誰もが感じ方に違いがあることを楽しくわかりやすく伝えます。
開催概要
対象:おおむね小学校3~4年生程度。子どもに関わるグループや町内会、PTAなどの地域向けも可能です。
内容:スライドを使って、目には見えない「感覚」(味覚・聴覚・視覚・嗅覚・触覚)について体験や寸劇を見て感じ方のちがいを学びます。
費用:お問合せください。
問合せ:夢コミネット(担当:坂本)電話/FAX(ともに045-353-5051)、またはお問合せページよりお気軽にどうぞ。(日程、会場等はご希望に添えない場合もございます)
活動実績
2019年 横浜市立 梅林小学校 梅っ子体験スクール
横浜市立 東汲沢小学校
2020年 横浜市立 さわの里小学校
横浜市立 東汲沢小学校
Q&A
Q:講座の時間は何分くらいですか。
A:授業時間に合わせて1コマ30分~40分程度です。
Q:講座会場はどんなところがよいですか。
A:視聴覚室や体育館など、寸劇ができるスペースがあり、スクリーンやテレビ、モニター等が設置できる会場が理想ですが、詳しくはお問合せください。
Q:人数はどのくらいまで可能ですか。
A:クラス単位~学年単位くらいですが、会場等によっても変わります。詳しくはお問合せください。
イベント等での啓発活動
虹色カフェ ~子どもの発達が気がかりな保護者のためのおしゃべり会~
子どもの発達が気がかりな保護者のおしゃべり会を毎月開催しています。ピアサポートの場を設けることで、不安を抱える保護者に寄り添い、地域情報や進路について継続的に語り合える機会としています。
「虹色カフェ」は、発達が気がかりな子の保護者から、地域に安心して話せる場が欲しいという声を受け、スタートしました。
コーディネーターが関わるピアサポートの場を設けることで、不安になりがちな保護者が集い、同じ思いの仲間と話すことで、安心を得る機会となっています。参加者同士が互いに共感し寄り添う時間の中で、思いを言葉に出し、気持ちが軽くなったり・・・。また、子どもの年齢が幅広いので、地域や学校等の具体的な情報を得ることで、今後の見通しが立てやすくなります。参加者の心がほぐれていく場面もあり、このような場の重要性を改めて感じています。
一人で苦しまないで!
開催概要
みんなで分かち合います。
カウンセラーや講師はいません。
いそごキャラバンのコーディネーターや参加者が、カフェのような居心地の良い場をつくっています。
・対象:発達が気がかりなお子さんの保護者
・会場:横浜市社会教育コーナー
・目的:課題を抱える人が安心して話ができるピアサポート
・開催日:月1回水曜日(各月の開催日は、チラシやホームページで確認ください)
・時間:10:00~12:00
・参加費:1回100円(今後の状況により、変更する場合がございます)
・問合せ先:親と子のつどいの広場「夢たま」
・電話番号:045-342-7879 受付時間:月・火・木・金の10:00~16:00
・休館日:水・土・日・祝日・年末年始・特別休館日
※来館時のお願い
・検温実施 ・手洗いや手指消毒 ・大人の方のマスク着用
利用者の声
- 皆さんとても明るくとても元気になれます!自分だけじゃないと思え、深く悩むことも少なくなり、明るく子どもにも接することが増えました。
- こういう機会があってうれしいです。共感しあえたり、笑いあえる相手がいるってとても幸せだなぁと思います。
- 同じような悩みをもっている人がいて、体験談や対応を具体的に聞けて参考になります
- ほっこりした家庭的な雰囲気の中、自由に発言しやすく、心和やかになれる唯一の場所で、毎回楽しみに来ています
Q&A
Q:参加するのに予約は必要ですか?
A:予約不要です。開催日時に直接お越しください。時間内は自由に出入りできます。
Q:子どもを連れて参加することはできますか?
A:お子さん連れで参加可能です。保護者の方にお子さんの見守りをお願いしています。
Q:開催日を知りたいです
A:夢コミネットのホームページをご覧いただくか、「夢たま」までお電話でご確認ください。
電話:045-342-7879
発達障がいサポーター養成講座
夢コミネットでは、これまでの活動において培ったネットワークを基盤に、発達障がいを正しく理解したサポーターがたくさんいる地域をめざし、2013年度より「発達障がいサポーター養成講座」を実施しています。発達障がいについて正しい知識をもち、地域において発達障がい児・者と家族を温かく見守るサポーターを増やすことで、共生社会の形成をめざします。
あなたの地域に、発達障がいで困っている人たちがいます。発達障がいを理解し、だれよりも味方でいてくれる存在が「サポーター」です。
「困っていることに気づいて、あたたかく見守っていく」、そんな思いを込めて、まず“知ってみる”ことから始めてみませんか?
内容
サポーター養成講座は受講生に地域における発達障がいの現状を伝え、受講生が自ら学ぶと共に、多様な立場の人と共に学びあう中で、地域に伝え、拡げていくことの大切さに気づく機会です。
【第1回】基礎から学ぶ発達障がい ~外見からはわかりにくい発達障がいについて~
【第2回】学齢期、思春期について ~教育現場からのさまざまな対応のヒント~
【第3回】成人期について ~生きづらさを抱える若者たち~
学びを深めるためのグループディスカッション
講座の特長
【地域の人に向けた、わかりやすいプログラム】
・当事者やその家族だけでなく、地域一般向けの入門講座
・座学だけでなく、グループワークや体験なども取り入れた分かりやすいカリキュラム
・幅広い年齢層・受講者に対応した、乳幼児期から成人期までの講座内容
【啓発の実践・学んだことを活かす機会】
・講座終了後、受講者は地域で開催されるイベント等で発信者として活動できます
・地域の役員研修(民生委員等)としての活用
開催概要
全3回(定員は各回30名程度)
※全3回すべて受講の方には修了証をお渡しいたします。
開催は不定期です。随時、このホームページ等でお知らせします。
参加者の声
- 地域のみんながこの知識を持っていたら、どんなに理想的でしょうか。家族にも聴いてもらいたいです。
- 発達障がいの方への接し方だけでなく、いろいろな方への対処の仕方として学ぶことが多いと感じました。
- 内容がわかりやすく、地域の方で発達障害を支えたいと講習を受ける方がいらっしゃることを知り、心強いと思いました。
- 先生の説明の仕方、言葉の使い方が明確で、私自身、きちんと理解できていなかったことがあったことに気付けました。子どもへの声掛けの参考にさせていただきたい。
- 関わり方(言葉かけ1つにしても)、理解することの大切さなど具体的に知ることができました。今後の活動に活かしていきたい。
- 知らなかったことなどたくさん聞けて勉強になりました。体験することはとても大切で知識だけでは理解が難しい事もすんなりとわかったので、受けられて良かったです。
- この講座内容をぜひ小・中学校で広めていただけたらいいなと切に願います。
講座を開催したい方
学校や地域の施設等で発達障がいサポーター養成講座を開催したいという方、ご依頼・お問合せはお気軽にこちらのページよりどうぞ。時期・費用等、ご相談に応じます。